今回は、職長になる為に、設計図と施工図の見方や考え方について説明します
3設備(電気・空調・衛生)によっては他業種の図面も把握する必要もあり
設計図と施工図はとても大切です
- 設計図
- 施工図
- 捕捉
3つに分けて説明したいと思います

目次
・設計図
設計図は現場に乗り込む前に見る事が出来ます
積算に使用するからです
現場の規模や施工内容を確認するわけですが、ここでポイントがあります
平面図を見た時に、頭の中で3D化してみましょう
何故なら、高さのイメージが出来なければ、資材の拾いすら出来ません
とても大切な事です
私も昔は、ひたすら図面とにらめっこして、3D化する練習をしてました
現場の休憩時間や昼休み時間を使って、図面を見ていたのです
他の人達が休憩している時に、実力の差をつけるのです
こうした思考で居なくては、成功する事は出来ません

・施工図
次に施工図ですが、大まかに言えば設計図に寸法が記載されたものです
設計図よりも事細かに詳細が記載されています
建築基準法や消防法、又は電気工事士法などの専門業の法律に基づき
施工方法が記載されています
職人さんは設計図ではなく、施工図を見て施工していくからです
ここでのチェックポイントは、設計図に記載されていないものが
施工図に書かれていないか? この施工図で実際に施工可能か?
を確認しなくてはいけません
設計図と記載内容が異なるものや、施工する際に支障となるものがあれば
職長さんや現場代理人さんと打ち合わせが必要となってきます
この事で施工内容が増えたりすれば、予算にも影響してきますので
良く確認して解決しておきましょう
要するに設計図は頭に入れておかなければならない、と言う事です
大きな現場になると、とても大変ですが頑張ってください
ここで図面を頭に入れる為に良い方法をアドバイスします
積算の拾い出しをすると、リアルなイメージを基に拾い出しをしますので
頭に残りやすいです
また、解らない仕様がある場合は、事前に調べておきましょう
更に覚えやすくなります
と言う事で、まずは数をこなして行きましょう
慣れて来ると覚えやすくなります
なぜなら様々なパターンを覚えて来るからです
小規模の現場から練習しておくことも良いでしょう
まずは悩むより行動ですので、明日からでもやってみましょう!

・捕捉
現場を頭に入れておく事で、更に良い事があります
施工していく中で、次の作業がわかるようになります
と言う事は、次の作業の段取りも早くなります
職長や先輩から言われた事だけをやっていては成長できません
何故なら仕事の大原則である、
「仕事は与えられるものではなく、創り出すものである。」
と、ここにたどり着くわけです
これを理解したのは、私も24歳の時でした
少しだけ、深堀しますと、
例えば倉庫の片付けを任されたとします
会社には他に社員はおらず、一人で作業しているとします
片付けも終わったのですが誰も帰って来ず、その時にあなたの取るべき行動は?
他の人が帰って来るまで何もしないで、終業時間まで何もせず居ては駄目です
技術向上の練習をするとか、図面を見る練習をするとか
新しい資材や工具の使い方を覚えるとか、やれる事は沢山ある訳ですので
ここでやる人とやらない人とでは大きな差が出来ます
自分が楽をしている時に、必死に努力している人が居るのです
こうした危機感を持たなくては 上の段階へ進む事は出来ません
人にやさしく、自分に厳しくを実践しましょう!

・まとめ
設計図と施工図の見方と活用方法について説明しました
捕捉として「仕事は与えられるものではなく、創り出すものである」と言う事
これはとても大事な事ですので、覚えて下さい
それではまた!