[建設業]上級職長になる為に(積算と原価管理)「実践編」

現場施工をするだけではなく、将来を見据えて行動しなくてはいけません

もう一歩先へ踏み込んで、将来の安心材料をキープしていきましょう!

なぜこれが必要かと言いますと、現場で働く職人仕事を続けて行くには

限界が必ずやってくるからです

それは、40歳代から50歳ぐらいまでは、 スピードが衰えていても

それをカバーする今まで培った技術で補えるかもしれません

しかし、体力、スタミナは確実に衰えてきます

ずっと職人を継続している分、体力面は別の業界で働く同世代よりもあります

20代や30代の体力と比較すれば当然、同じ仕事量をこなせなくなります

その為にも、積算や原価管理を覚える必要があります

将来的に現場職人を引退して、積算課や設計担当又は営業など

他の部署でも通用する 技術を持っていれば、末永く働く事が出来ますよね

と言う事で、積算について話を進めて行きましょう

・積算

皆さんが、職長となり、材料の拾い出しを行い資材発注や人員の手配

現場打ち合わせが 出来る様になっている事を前提に話を進めて行きます

現場だけではなく、普段から図面で資材の数量を拾い出ししていれば

積算は、会社で使っている積算システムに数量を打ち込むだけで、

材料単価や労務費は出てくるでしょう

但し自動算出の金額と、想定する金額がかけ離れていないかを確認しましょう

また、他業種を下請けとして使う場合は、早めに現場を同行調査し

打ち合わせを行い見積もりを依頼して、その金額を反映する事が必要となります

次に、積算システムに反映されない部分について説明します

その現場独特の仕様や環境によって、かかる経費についてはシステムに反映されません

ですので、拾い漏れが無いように注意しなくてはいけません

例えば、場所的に高所作業車が使えないず足場が必要になるとか

近隣を考慮して 防音用の仮設材が必要になるとか

防塵服や施工するにあたり、特別に必要となるもの

こうした仕様を積算漏れしてしまうと、結構なダメージを受ける事になります

また、現場と向き合う時は、様々な法律の適用があります

積算の過程でも法律を無視して、材料選定や施工方法の決定は出来ません

過去の経験で出会わなかった部位については、調べて確認をしましょう

・原価管理

実際に現場施工を重ねていても、予算を考慮しながら管理出来ていますか?

現場が終わってみたら、黒字だったり赤字だったとか、後から解るようでは

本来の仕事としてNGですよね

原価管理と言うワードより、実行予算の方がピンとくるかもしれませんが

実行予算とは、請負金額から材料費、労務費、諸経費などを引いて

利益率を出した時に、 実際に現場で掛かっても良い予算を提示したもので

もちろん実行予算での現場予算よりも、少ない金額で収めれば評価が上がり

会社の利益も上がりますし、皆さんの賞与も上がる事でしょう

やはり職長さんの段階で、予算見合いの現場管理をして積み上げて

成果を上げて行く事は、スキルアップそのものと言えますよね

話を戻しまして、

原価管理とは実行予算に出てきた材料費、労務費、諸経費を算出して

実際の現場進捗に応じて、適正かどうかを確認しながら管理する事

これに尽きます!

例えば、見積書上では材料の金額に掛け率が上乗せしてあるので

実際に仕入れた時に支払う金額とは違います

また、労務費も実際に掛かった人数とは違ってきますよね

この管理を、現場が終わってからまとめる様では、適正とは言えません

昔、私の会社にこんな事を言う職長が居ました

現場の請負金額だけを見て「俺は年間でこれだけやってる」とこんな感じです

本来見なくてはいけない利益率を無視した発言は、まさに本質ズレでして

この人は現場を納める事は出来ましたが、利益率の低いCランクの職長でした

現場を納める事で満足し、そこから先の自分を甘やかしているパターンです

これではカッコ悪いですよね

リアルタイムで管理する事!全体像の把握は必至です!

・おまけ

積算の時に触れました、職人の限界について、掘り下げたいと思います

積算課や設計担当、又は営業など、他の部署でも通用する技術を

と言いましたが、この他に施工管理技士国家資格の取得をお勧めします

やはり現場で直接仕事がしたいと言う方には特に、職人としてではなく

現場管理者として、現場に携わる事が出来ます

ここでも一つポイントがあります

年齢を重ねて、そろそろ職人仕事もきつくなってきたなぁと思ってから

資格でも取ろうかと思っても、頭の回転も衰えてきますし、、、

今更勉強って大変だと感じてしまい、なかなか出来る物ではありません

出来る事であれば、30歳になるまでを目標に、取得する事をお勧めします

早いに越したことありませんので、早期にチャレンジしてみて下さい

書店にも資格の本が出ていますし、会社にお願いして講習会に参加するのも良いです

特別教育などの資格も必要ですが、やはり国家資格に勝るものはありません

どんどんスキルを上げて行きましょう

・まとめ

  • 積算課や設計担当、又は営業など、他の部署でも通用する技術を身につけよう
  • 積算と原価管理を覚えよう
  • 施工管理技士として現場で働く選択肢もある
  • 国家資格最強!スキルアップしましょう

こんな感じですね

スキルを上げていく中で、資格と経験値の双方を上げて行く事がベストです!

と言う事で終わりにします

それではまた!

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