危険工程や特殊工程などで作成する作業手順書について説明します
私も数多くの作業手順書を作成してきました
その中で感じた事や、失敗しない為のアドバイスが出来ればと思います
- 重要性
- 作成方法
- 実戦投入
それでは始めていきましょう!
目次
・重要性
危険工程や特殊工程では作業手順書を作成し、チェックしながら施工を進めていきます
何故なら人命が失われたり、怪我や大事故につながる要素を未然に抽出して対策を講じ
無事に施工完了する為です
施工漏れを防ぎ、詳細工程の管理をする上でも重要な書類です
作業手順書は、それだけ重要な意味と役割を持っています
・作成方法
基本的に作業手順書は、施工管理者と職長さんとで作成します
施工管理者の専門知識と、職長さんの現場での知識を融合させる為です
実際に現場を見ながらシュミレーションを行い、出来るだけ詳しく
現状に合ったものを作成しなくてはいけません
出来上がった手順書は、実際に作業する職人さんまでチェックをします
実際に自分が何をやるのかを確認し、手順書通りに出来るかをチェックします
不備や改善点があれば、逐一改善して仕上げていきます
例えれば、ゲームの攻略本と一緒です
その通りに作業すれば、確実にクリアできる内容で作成するのです
いつ・どこで・誰が・何をして・誰が・どうやって・確認する!
そこまでが詳細に記載されます
ですので、適正な人員配置と事前に準備しておくものや、作業前の状況確認
そして最後の片付け清掃まで、出来る限り事細かに記載しましょう
更にこうした特殊作業では、仮設工事対応が必要な場合も多くあります
その際は、もちろん仮設工事分までの作業手順書が必要となります
また、複数の業者が同一行程で交錯する場合は、個別の手順書と全体の手順書を
作成し、全体での手順書確認を確実に実施しましょう
・実戦投入
既設の建物での停電作業などは、その建物の電気主任技術者との協議も必要になります
電気の手順書の場合は1行1行動とし、まとめた記載はNGです
接続する端子1つを1行に記載する事で、ミスを防ぐ事が出来ます
私も作成するのが大変でしたが、実際に作業当日は安心材料となります
せっかく素晴らしい作業手順書を作成しても、手順書を無視した行動をしていたら
話になりませんのでご法度です
もし実際にそんな事が起きたら、一発退場ですよね
そして工程を進めていくにあたり、施工管理する側も注意点があります
それは、指揮系統を必ず施工管理者からの1系統とする事です
決して他の立ち合い者などの誰かが指示する事の無い様にして下さい
大事故の元凶となります
また最終確認も同じく、同一の施工管理者が実施するようにして下さい
これは大前提ですので忘れずに確実に実行してください
好き勝手に指示を出されれば、現場は混乱し確認作業も疎かになり、大問題が発生します
これだけは本気で気を付けて下さい
作業手順書作成や施工当日は、施工管理者の質が問われます
逆を言えば、チャンスでもあるのです
ですので、ここでは完璧を目指しましょう
もちろん人命もかかっている場合もありますし、現場での見せ場なのです
実力を発揮して、周りにアピールする絶好の機会なのです
そう考えれば、面倒でも楽しく出来るのではないでしょうか
実際に私はそうでした
見せ場の無い現場より見せ場だらけの現場の方が、やりがいがあります
是非とも、輝く為のチャンスを無駄にしないでください!
・まとめ
作業手順書は事故防止及び工程の漏れを無くし、難易度の高い施工も
無事に終える事が出来る魔法のアイテムなのです
しかもこの手順書を詳細まで事細かに作成する事で精度が上がります
職長さんから実際に施工する職人さん迄、全員でチェックし完成させます
施工日当日は、作業手順書が完璧であれば完璧なほど御守りになります
手順書の通りに施工すれば完璧に終える事が出来るのですから安心ですよね
と言う事は、施工当日よりも手順書作成の方がリスクがあると言う事です
作業手順書作成は本気で完璧を目指しましょう!