基本に戻りまして、職人さんに向けた注意事項を解説します
自分の家族を守る事にコミットして進めていきましょう
![](https://tokino-blog.com/wp-content/uploads/2020/12/omoi_man_sekinin.png)
目次
・工事現場作業員としての心得
工事現場作業では、いつも綺麗な場所での作業とはいきません
埃まみれになったり、作業によっては油まみれになる事もあるでしょう
出来る事であれば汚れた作業着を、そのまま家に持ち帰るのではなく
会社で洗濯できると良いのですが、着たまま帰る事が多いと思います
大手ゼネコンさんですと、クリーニング屋さんが現場へ引き取りに来て
定期的に洗濯をしています
ですので、私服で現場に通う事が出来ます
作業着を自宅に持ち帰る事は無くなります
これが理想ですが、なかなか中小企業がそこまで対応できませんよね
そこで、作業着を自宅に持ち帰る事の、リスクを考えてみましょう
![](https://tokino-blog.com/wp-content/uploads/2020/12/pose_yubisashi_kakunin_sagyouin_man.png)
工事現場の環境では、作業服に埃やガラス繊維、石綿、油などの
様々な物質が使用されていますので、当然の様に付着します
埃関係は、現場で極力落とせば良いかもしれませんが、とは言え油関係は
普段着とは別にして洗濯する事になりますので、手間が増えます
そして実は一番厄介なのが、金属加工で出る切粉なのです
知らぬ間に切粉を踏んで、靴の裏側に着いていたりしますし、
作業着にも良く刺さってしまいますよね
自分が金属加工していなくても、他業者がやっていれば付く可能性があります
それを気付かずに、自宅へ持ち込んでしまったら大変な事になります
小さな子供がいる家庭で、もしも知らぬ間に切粉が目に入ったりして
失明させてしまえば、 一生後悔する事になりますよね
仕事が終わって家に着いた時、玄関に迎えに来てくれた可愛い子供を
すぐにでも抱きしめたくなるでしょうけど、そこは我慢です
きちんと着替えた後に、ゆっくりと抱きしめてあげて下さい
![](https://tokino-blog.com/wp-content/uploads/2020/12/kitaku_family.png)
と言う事で、我々が何を注意しなければいけないかと言う所ですが
- 作業着に着いた埃や異物を、家庭に持ち込む前に払い落とす
- (作業着だけではなく、靴もそうです)
- 洗濯する時は、普段着と分けて洗う
このふたつは毎日のルーティンとして実行しましょう
疲れて帰った時に、面倒かもしれません
ちょっとした気の緩みで、一生後悔する事になるのは自分と家族です
出来れば会社で着替えて帰宅しましょう
また、個人でやられている方であれば、日常現場で使用している車と
プライベートで使用する車が、同じと言う事も良くありますよね
そんな方は、切粉やガラス繊維は、しつこく付いていますので
車の内装、特にシートを小まめに掃除する必要があります
こうした危機感を持つことが大切です
![](https://tokino-blog.com/wp-content/uploads/2020/12/saigai_job_oukyuu_kikendo_hanteishi_yellow-358x1024.png)
危機感を持った対策をする事で、建設業従事者の家族を守る事が出来ます
十分に気を付けましょう
・捕捉(アスベスト)
また、以前はアスベストが一般的に使われていました
過去に私も吹き付け作業と近接して作業してましたので、
かなりの確率で吸引しています
当時、吹き付け作業をしている人はマスクを着用していますが
周辺で作業している人は、 マスクなんて着用しませんでしたからね
鼻の穴が真白になるぐらいの状態でした
今考えると、恐ろしいですよね
現代でも、古い鉄骨の建物を撤去解体する作業では注意が必要ですし
法律も厳しくなりましたので、無資格では作業が出来なくなりました
実は弊社の先代もアスベストが原因で、肺気腫になり亡くなりました
会社としては労災認定の手続きをして対応したのですが
この手続きも凄く面倒で、 何度も労務士と書類をやり取りしました
![](https://tokino-blog.com/wp-content/uploads/2020/12/kaisya_soudan_man_man_smile.png)
その時に労務士から聞いたのですが
こうして労災認定できるのはラッキーな事で
発症に時間が掛かる為、既に会社が無くなっていたり
当時を証明できる人が居なかったり・・・
労災申請したくとも出来ない方が多いそうです
アスベストはいろんな意味で恐ろしいですよね
今現在は大丈夫と言われていても、10年後は規制され
使用規制される物質があっても不思議ではありません
清潔を保つとか、保護マスクや保護メガネを着用するなどの、
対策は確実に行いましょう!