常に皆さんの命を守る、安全器具と建設業の今後の予想を合わせて
説明していきたいと思います
建設業界は様々な面で変化をし続けています
この状況を把握する事で、今後の方向性が見えてきます
それでは始めていきましょう!
- 安全器具の進歩
- 建設業の今後と課題
この順番で解説していきます
目次
・安全器具の進歩
安全用具又は安全保護具と言えば何を思いつきますか?
保護帽・保護メガネ・フルハーネス型落下防止器具・安全靴などですね
近日では1本吊りの安全帯が廃止され、フルハーネス型に替わりました
このフルハーネスも、すぐに対応し購入したものが、今後の意向で更に基準が変わり不適合になります
それなりに高額な物ですので、1回で規制して欲しかったですよね
保護帽と同じく耐用年数が3年ですので、従業員を多く抱えている企業としては
3年ごとに多額な出費となる訳です
安全確保の為に安全に関しては、法規や条件が厳しくなる一方ですので、ますます安全器具は進歩する事になるでしょう
まさか、各従業員個人負担なんて事はやっていないですよね!
会社は従業員の安全な環境を確保して作業させる義務がありますので、当然安全用具は会社負担になります
資格関係は個人の財産になりますので、 受験費用は個人負担となりますが会社によっては一部補助をするとか、 合格したら全額会社負担などの洒落た対応をしているパターンも聞いたことがありますね
補助金が適用されるケースでは、どんどん活用した方が良いですね
話がそれましたが、会社は従業員を守る義務があると言う事です
保護メガネや安全靴に関しても、少しでも破損しているような場合は交換になります
命を守る事や、事故を防ぐ事に出し惜しみは論外です
会社は安全確保の為に保護具等を準備し、従業員はその保護具を正しい使い方で使用する
そして無事故を達成する事が基本にあります
いくら良い保護具を与えても、その使用方法が間違っていれば意味を成しません
又は、保護具を与えられているのに、未使用なんて事はあってはなりません
私共の電気工事業界では、保護帽や絶縁保護具に関して毎年耐圧試験を行い、合格した物でなければ使用する事が出来ません
この様に保護具関係は、適正な状態で使用する事が大前提です
また、強度や耐荷重など規制のある物は、適正適所での使用が当たり前になります
安全保護具に関しての、基本知識は再確認できたのではないでしょうか
・建設業の今後と課題
今現在、建設業で一番問題となっているのは人手不足です
国内の各業種の中で、宿泊業と介護関連→運送業に続いて建設業が第3位です
工事現場で稼働する職人と、職人をマネジメントする技術者共に不足しています
この問題の原因として、リーマンショックで建設事業が激減し、多くの人が建設業を離れて戻って来ない現実もあります
また若年層の建設業在職者が減り、高齢化している事も一つの要因です
東日本大震災での復興事業は落ち着きを見せましたが、アベノミクスによる公共事業の増加や、東京五輪での特需によって建設業界は活気を取り戻しつつありました
実際の所は、人手不足によって受注に支障をきたして人材確保の為に労務費の高騰が発生し、発注を取り止めるなどの悪循環に繋がっています
では、雇用促進の為に何をしなくてはいけないのでしょうか
まずは若年層が建設業を避ける理由を考えてみましょう!
3Kのイメージは大きいでしょうね
最近はかなり厳しくなりましたので、対応していると思いますが
福利厚生が曖昧でした
このふたつに対応しなくては、スタートラインにすら立てない気がします
3Kのイメージを払拭するには、今ではこんな事はやらないと思いますが、昔は良く街中の工事現場前で、一服休憩の時間にしゃがんで煙草を吸っている職人達の光景を良く見たものです
そうした小さな事が重なり、イメージが植え付けられ、 現場作業員は汚いしマナー悪いと言う事になってしまったのは事実ですよね
今後の建設作業員は、清潔感が無くてはいけないと言う事になります
「キツイ」に関しては、働き方改革や36協定によって変わりつつあります
「危険」に関しては、これだけ安全に注視して対応している訳です
自分できちんと約束や決まりを守れば、危険は回避できます
また今後の危険工程はロボットの作業として移行していきます
そして何より若手不足により、建設業従事者の需要が上がっています
逆に考えればチャンスなると思うのです
アピール材料は揃っていますし、皆で発信して行く事も必要ですね
若年層には、このチャンスの波に乗ってもらえる様に情報提供しましょう!
福利厚生についてですが、最近では「優良技術者手当」などを設定している大手企業が増えてきました
私がお世話になっている元請さんでは「マイスター制度」 を設けて、協力業者の優良な職長さんに対して、景品や商品券が頂けたりします
やはりどの企業もこうした対策を講じて、会社離れや下請け離れが無いように企業努力を始めているのです
建設キャリアアップシステム導入で、会社だけではなく個人の実績も蓄積され、スキルと共に継続して管理される様にもなってきました
(建設キャリアアップシステム https://www.ccus.jp/ )
または自社特有の表彰条件を設けても良いかもしれませんね!
やる気や向上心を持たせる為の土台となり、増々の期待が持てます
・まとめ
・安全に関しては、法規や条件が厳しくなり、伴って安全器具も進化する
・若年層の人材不足対策は、積極的に変わりつつある業界をアピールして
情報発信していきましょう!
と言う事で、今回は終わりたいと思います
それではまた!